生成AI研究室(53) 参考情報: 画像から「骨の入った」3Dを作る「PINOC」——Idolとの違いは、動かせること。そしてMixamo名の65本の骨

生成AI研究室(53) PINOC(Viggle) 画像から骨の入った3Dを作る

昨日の朝に引用した「AI画像4枚から、骨の入った3Dが2分で出る」が、当方の引用でいちばん読まれました(1日で98いいね・6,500表示)。リンク先にした第50回には1日で145人が来ています。道具は「PINOC」。第48回で整理したIdolと同じ「画像→3DGS」ですが、出てくるものが違います。配布元の説明を読んで1本にします。当方はまだ使っていません。

目次

PINOCとは何か

Viggle AIが2026年5月13日に公開した、クラウドで動く3Dキャラクターとモーションの道具です。ブラウザで使うほか、API と MCP サーバー(AIエージェントから呼ぶ口)があります。ローカルで動かす配布物はありません。

出典: PINOC(viggle.ai)、画像→3Dキャラクター、MCPサーバー

できることは4つ。

入れるもの出てくるもの
画像1〜5枚(正面・全身・背景がうるさくないもの)骨の入ったガウシアンスプラットのキャラクター。約1分
動画(スマホ・ウェブカメラ・画面録画。人物1人で動きがはっきりしたもの)モーション。マーカーなしのモーションキャプチャ。FBX/GLB、65本・Mixamo名の骨
文章(動きの説明・1〜60秒)モーション。同じFBX/GLB
自分の3Dメッシュ自動リグ(骨とウェイト)。リグ済みGLB/FBX
PINOCの入出力と、Idolとの違い。上=PINOC(クラウド): 画像1〜5枚→骨入りスプラット、動画→FBX(65骨・Mixamo名)→Blender。下=Idol(ローカル): 画像1枚→動かないスプラット(.ply)
PINOCの入出力と、Idolとの違い。上=PINOC(クラウド): 画像1〜5枚→骨入りスプラット、動画→FBX(65骨・Mixamo名)→Blender。下=Idol(ローカル): 画像1枚→動かないスプラット(.ply)

昨日の投稿の方は、AIで作った正面・左右・背面の4枚を渡して、骨入りの3DGSを1体作り、それをモーションで動かしていました。公式の説明は「1枚で足りる」で、MCPの仕様では1〜5枚です。

Idolとの違いは「骨」

第48回のIdolは、画像1枚から動かない3DGSを作る、ローカルのオープンソースでした(VRAM 7.2GB)。PINOCは、画像からリグ(骨)の入った3DGSを作ります。配布元は「ポリゴンのメッシュではなく、動かすために作った3Dキャラクター」と書いています。

Idol(第48回)PINOC
動く場所ローカル(NVIDIA GPU、MLX版はMac)クラウド(Viggle)
入力画像1枚画像1〜5枚、動画、文章、自分のメッシュ
出力3DGS(.ply)。動かない骨入り3DGS(静止はPLY、動きは専用形式)。モーションはFBX/GLB
動き作らない動画から抜く、文章から作る、プリセット
費用電気代クレジット制(下記)
ライセンスApache-2.0利用規約(登録のみの枠は非商用)

つまり、Idolは「回して見る立体」、PINOCは「踊らせる立体」です。ただしPINOCのスプラットは標準の形式で外に出せません。静止したPLYは出ますが、骨と動きの付いたものは専用形式(.vsplat / Unityプラグイン用の.bin)で、「Unityプラグインは準備中」「Blenderなど標準ツールでは読めない」と配布元自身が書いています。

Blenderで受けられるのは、モーションのほう

当方の線で大事なのはここです。PINOCが書き出すモーションのFBX/GLBは、65本の骨にMixamoと同じ名前が付いています。第50回でMixamoのジョギングを白い素体に載せたのと同じ受け方で、Blenderに入ります。

  • 動画→PINOC→FBX(Mixamo名の骨)→Blenderの白い素体→320×240の参照動画→MiniMax H3
  • Mixamoのライブラリにない動き(自分で踊った動き、特定の振り付け)を、この経路で素体に載せられる

キャラクターのほう(骨入りスプラット)は、Blenderでは受けられません。Blender 5.3(ベータ)は静止した3DGSの.plyをアドオンなしで読めるようになりましたが、PINOCの骨と動きはそこには乗りません。

クレジット制

登録時に60クレジットが付きます(カード登録なし)。有料は$12.99/月(300クレジット)から、$39.99/月(1,200クレジット)、年払いで20%引き。

操作クレジット
画像からキャラクター5〜10(経路と「仕上げ」の有無で変わる)
動画・文章からモーション1秒あたり1
アップロード、自動リグ、リターゲット0

60クレジットなら「モーション約1分」か「キャラクター6〜12体」。登録のみの枠は非商用で、商用は有料プラン。有料ユーザーの入力・出力は本人のもので、書面の同意なしに学習に使わない、と書かれています。アップロードしたファイルの保持は1日です。

試すなら、こちらから登録できます: PINOC(Viggle)を開く ※当方の紹介リンクです。登録・料金は上の表のとおりで、リンク経由でも変わりません。

注意点

  • クラウドです。自分の映像・画像をViggleのサーバーに送ります。当方が参照動画に使っている本人のダンス映像を送るなら、規約(非商用枠の扱い・保持1日・学習に使わない条件)を先に読みます。
  • キャラクターは人物のみ。物・環境・小道具は対象外と明記。
  • 骨入りスプラットは専用形式。Blender・Unreal・Mayaで動かすなら、自分のメッシュを持ち込んで自動リグを使う経路になります。
  • 当方の実測はありません。「約1分」「2分」は配布元と投稿者の数字です。

当方の線

  1. 自分のダンス映像→PINOC→FBX→Blenderの白い素体。 第50回の型に、Mixamoにない動きを足す。参照動画の作り方は変えずに、動きの元だけ増える。
  2. キャラシート正面1枚→骨入りスプラット→ブラウザで回して見る。 Idolの「回して見る」と並べて、同じ絵からの出来を比べる。
  3. 2のスプラットを動かした画面を録画して、H3の参照動画にできるか。専用形式の壁はここで効く。

1から試します。手元のダンス映像を送るかどうかは、規約を読んでから決めます。


本記事は公開情報(viggle.aiの製品ページ・MCP仕様・公開告知)の整理で、数値はすべて配布元と投稿者の公表値です。当方の実測は含みません。本文のViggleへのリンクは当方の紹介リンクを含みます。


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