第50回で、Mixamoのジョギングを載せた白い素体の5秒を参照に、キャラシートの女性が住宅街を走る動画を1本作りました。今回はその続きです。素体も動きも人物シートもそのまま、Blenderのカメラだけを変えて、正面・後方・横の3本を焼き、1本につなぎました。

やったこと
第50回と同じ .blend(24fps・120フレーム)から、カメラだけ変えた白動画を2本追加で描きました。
| カット | 素体の動き | カメラ | 参照動画 |
|---|---|---|---|
| 正面(第50回) | 1〜120フレーム | 130mm固定。右奥から近づいて左へ抜ける | 320×240・5秒 |
| 後方追走 | 121〜240フレーム(続き) | 60mm。人物の後方約6.3mを同じ速さで追う | 320×240・5秒 |
| 横並走 | 続き | 横から並走 | 320×240・5秒 |
後方のカメラは、走りの上下の振動を転写せず、120フレームで全身が入ることを投影座標で確かめてから描いています。素体は白、背景はグレー。
H3へ渡すものは3本とも同じです。Picture 1=5面のキャラシート、Video 1=白動画、文章=早朝の日本の住宅街・「動きとカメラは動画から、外見はシートから、素体の見た目は移さない」。条件も同じ——int8の本体、Turbo 8ステップLoRA(強度1.0)を載せて10ステップ、0.6MP縦3:4・5秒、seed固定、RTX 5060 Ti 16GB×2。
同じseedで8→10ステップ: 縞は消えた
正面は、第50回の時点で8ステップ版の住宅街に縞が出ていました。seedもプロンプトも変えずにステップだけ10にした比較です。

| 生成時間 | 背景 | |
|---|---|---|
| 8ステップ | 7分10秒 | 壁・塀に格子状の縞 |
| 10ステップ | 8分7秒 | 縞は見えない |
56秒の追加で縞が消えた、というのがこの1組の結果です。1条件1組なので、ステップを増やせば必ず消えるとは書けません。後方・横も10ステップで焼きました。
後方と横は、構図は通った

後方は、背中を向けたまま住宅街が流れていく構図が5秒通りました。振り返り・正面化・ズームは出ていません。横は、並走して走る姿が5秒入っています。正面だけでは見えなかった腕と脚の動きが、後方と横で見えます。3本をつなぐと、1つのジョギングを3方向から見た動画になりました。
生成時間は後方8分15秒(初回)・8分10秒(修正版)、横8分9秒。参照のカメラが変わっても、時間は変わりません。
一方、3本の家並みが同じ場所としてつながっている保証はありません。背景の参照は与えていないので、「同じ住宅街の雰囲気」までです。
消えなかったもの(1): 後方の脚が筋肉質
後方の初回は、ふくらはぎと脚全体がキャラシートより筋肉質に、競技ランナーのように出ました。文章で体型と脚の輪郭を具体的に指定し、「参照動画からは動きとカメラだけを使う」を強めて焼き直したのが修正版です。修正版でも、筋肉質な印象は十分には取れませんでした。 連結にはこの修正版を使っています。
原因は、この比較だけでは決められません。白い素体の輪郭が動きと一緒に移っているのか、走る姿勢そのものがそう見せるのか、モデルの癖なのか。はっきりしているのは、「動きだけを参照する」と文章に書くことと、形の情報が切り離されることは別だということです。第50回で「参照動画は振り付けを運び、文章は体を保つ」と書きましたが、体型の細部までは文章が勝つとは限らない、が今回の追記です。
消えなかったもの(2): 横の細粒ノイズ
横並走では、前半から中盤の塀・壁・植木に、白い細粒状のノイズが出ました(図1右・図3下)。正面の縞とは見え方が違います。正面で縞を消した10ステップでも、別のアングルでは別のノイズが出る、ということです。縞(格子状)と細粒(粒状)は分けて見る必要があります。
連結
正面(00007)→後方修正版(00010)→横(00011)の順で、各124フレーム、合計372フレーム・15.5秒。生成音声も同じ順でつなぎ、映像5.167秒と音声5.152秒の端数差は末尾の短い無音で埋めています。正面の冒頭を0.5秒切る案も作りましたが、1コマ目から女性が映っているので、切らない版を採りました。
まとめ
- 白い素体のカメラ位置だけ変えると、同じ動き・同じ人物で正面・後方・横が作れる。構図は3本とも通った。
- 同じseedで8→10ステップ、住宅街の縞は消えた(1組の結果)。
- 文章で体型を強く指定しても、後方の脚の筋肉質は残った。参照動画は動きと一緒に形も運びうる。
- 横では塀・植木に細粒ノイズ。縞とは別物。
- 1本7〜8分、3本で約25分。連結は通常カットのみ。
次は、脚の線を直接指定する文章、白い素体側の体型変更、骨格の参照の3つを、条件をそろえて比べます。それと、第50回で予告したMixamoのダンス15秒。
本記事の動画・画像は当方の生成物で、人物は当方の参照画像から作ったものです。実在の人物ではありません。Mixamoの動きはAdobeのライブラリ、素体はMixamo付属のモデルです。

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