先に結論です。組み直したPCが起動しなかった原因は、マザーボードでもCPUでもなく、電源のまわりにありました。
決め手は、取っておいた古い電源につなぎ替えたことです。そこにたどり着く前に、当方はマザーボードを疑い、同じ型の中古をもう1枚、25,386円で買っています。
悪いのが新しい電源の本体なのか、ケーブルの組み合わせなのかは、まだ切り分けている所です。分かっていることと、分かっていないことを分けて書きます。
同じ症状で止まっている方が、同じ遠回りをしないように、試した順番と結果をそのまま書きます。
症状: ファンが一瞬回って、止まる
RTX 5060 Ti を2枚にするために、マザーボードと電源を替えました(前回で確かめた部品です)。組み上げて電源ボタンを押すと、こうなりました。
- 「ジッ」という音がして、ファンが一瞬だけ回り、すぐ止まる。
- 画面は「No signal」のまま。
- マザーボードの飾りの明かりは、点いている。
明かりが点いているので、「電気は来ている。悪いのは基板か、挿し方だ」と考えました。ここが、遠回りの始まりでした。
判断が変わった比較
先に、答えになった比較を表にします。
| つないだ電源 | 結果 |
|---|---|
| 新しい電源 | ファンが一瞬回って止まる。画面は映らない |
| 取っておいた古い電源 | 起動の最初の画面が出た。CPU・メモリ64GB・SSD・HDDを認識 |
| 新しい電源に戻す | 同じ症状が、また出た |
| 新しい電源で、ケーブルを替える | 変わらない |

古い電源に替えただけで、それまで一度も出なかった画面が出ました。新しい電源に戻すと、また止まります。ここで、疑う相手が、マザーボードから電源のまわりに変わりました。
そこまでに試して、変わらなかったこと
古い電源を試すまでに、次のことをやっています。どれも、症状は変わりませんでした。
| 試したこと | 結果 |
|---|---|
| CPU用の電源ケーブルを挿し直す | 変わらない |
| マザーボードを、同じ型の中古のもう1枚に替える(25,386円) | 同じ症状 |
| 電源とマザーボードをつなぐ太いケーブルの両端を、写真で確かめる | 挿さっている。症状は同じ |
| CPU用の追加の4ピンを外して、8ピンだけにする | 変わらない |
| SSDを外す | 変わらない |
| HDDなどの細いデータ線を外す | 変わらない |
| 基板のボタン電池を替える | 変わらない |
| BIOSの設定を初期化する | 変わらない |
| CPUがこの基板に対応しているか、公式の表で確かめる | 対応している |
振り返ると、2つ目の行が分かれ道でした。マザーボードを替えても同じ症状なら、悪いのは、2枚に共通してつないでいる部品です。共通していたのは、電源、CPU、メモリ、ケースでした。ここで電源を替えていれば、その後の7つは要りませんでした。

当方が見誤った3つのこと
1. 新品だから、電源のまわりは疑わなかった。
マザーボードは中古、電源は新品です。疑う順番は、自然と中古のほうが先になりました。新品でも、本体・ケーブル・その組み合わせは、疑う対象でした。
2. 基板の明かりが点いているので、電気は足りていると思った。
飾りの明かりが点くことと、起動に必要な電気が出ていることは、別でした。
3. 写真で確かめられるのは、「挿さっているか」まで。
ケーブルの両端は、写真で何度も確かめました。挿さっていました。それでも、中を流れる電気が正常かどうかは、写真では分かりません。部品を入れ替えて比べるしか、確かめる方法がありませんでした。
まだ分かっていないこと: 本体か、ケーブルか
「電源のまわり」までは絞れました。その先は、まだ分かっていません。候補は2つあります。
- 新しい電源の本体に、最初から不具合がある。
- ケーブルの組み合わせが合っていなかった。
2つ目について。当方の電源は新旧とも、ケーブルを本体に差し込む方式です。この方式のケーブルは、差し込む形が同じに見えても、メーカーや型によって中の配線の並びが違います。別の電源のケーブルが1本でも混ざると、電気が正しく流れないことがあります。電源が自分を守るために、すぐ止まることもあります。
今回、電源を替えたときに、古い電源のケーブルが1本も混ざっていなかったと、当方はまだ言い切れません。上の表の「ケーブルを替える」も、どのケーブルをどれに替えたかまでは、記録が残っていません。
なので、「新しい電源が不良だった」とは、まだ書きません。新しい電源に付いてきたケーブルだけでつなぎ直して確かめるのが、次の手順です。
AIに聞きながら進めて、分かったこと
この作業は、写真を撮ってAI(ChatGPT)に見せながら進めました。挿し間違いを防ぐ役には立ちました。
ただ、原因の切り分けは遠回りしました。写真での確認が続き、部品を入れ替えて比べる試験に移るまで、時間がかかっています。「古い電源に替えてみるか」と言い出したのは、当方のほうでした。
AIは、写真に写っているものは読めます。写っていない「電気が正常か」は、読めません。そこは、人が部品を替えて確かめる所でした。
同じ症状の方へ: 当方がやり直すなら
- 2つの部品で同じ症状が出たら、共通の部品を先に替える。 当方の場合は、電源のまわりでした。
- 替えた古い部品は、動くと分かるまで捨てない。 前回「古い板は取っておきます」と書きましたが、助けになったのは古い電源のほうでした。
- 電源を入れ替えるときは、その電源に付いてきたケーブルだけを使う。 新旧のケーブルを混ぜると、動かないだけでなく、部品を壊すおそれがあります。外したケーブルは、電源ごとに袋を分けておくと混ざりません。
- 電源本体は開けない。 中に電気が残っていて危険です。
いまの状態と、分かっていないこと
- 新しい電源の本体が悪いと、決まったわけではありません。販売店やメーカーの判定は受けておらず、ケーブルの組み合わせの確認も、これからです。
- 当方の手元の1台の話です。製品の良し悪しを言うものではありません。
- 電圧を測る道具は使っていません。分かったのは「新しい電源をつないだ状態では起動せず、古い電源では起動した」という比較の結果までです。
- 古い電源は容量が足りるか分からないので、GPUを2枚にするのは、電源の件が片付いてからです。
このあとの作業は、最初に買ったほうのマザーボードで進めています。Windowsを立ち上げ直す所でも1つつまずいたので、それは次回に書きます。
まとめ
- 症状は「ファンが一瞬回って止まる。画面は No signal。基板の明かりは点く」。
- マザーボードを疑って、同じ型の中古をもう1枚(25,386円)買った。替えても同じだった。
- 取っておいた古い電源に替えたら、起動の画面が出た。新しい電源に戻すと再発した。
- 原因は、電源のまわり。本体の不具合か、ケーブルの組み合わせかは、まだ切り分け中。
- 2つの部品で同じ症状なら、共通の部品を先に疑う。古い部品は、動くと分かるまで捨てない。ケーブルは、電源ごとに分けておく。
本記事は、2026年10月11日〜12日の当方の作業の記録です。1台の事例で、部品の故障を断定するものでも、製品の品質を評価するものでもありません。パソコンの内部の作業は、必ず電源コードを抜いてから、ご自身の判断と責任で行ってください。

コメント