【実録】個人宅でハッシュレート1GH/s到達。RTX3090と1660Sの山で学んだ「物理と電力の限界」

「錬金学総論」管理人の私です。

このサイトでは「オフグリッド」や「自然エネルギー」による次世代の収益化を目指していますが、その原点は、かつて私が個人宅で行っていた大規模GPUマイニングにあります。

「仮想通貨マイニングなんて、PC1台あればできるでしょ?」 そう思っている時期が私にもありました。しかし、本気で収益を狙いに行き、総ハッシュレート 1GH/s(ギガハッシュ) の領域に足を踏み入れた瞬間、それは「デジタルな金儲け」ではなく、**「熱と電気との物理的な戦争」**へと変貌しました。

今回は、私が運用していた「マイニング・ファーム(という名の自宅)」の全貌と、そこから得られた**「既存インフラの限界」**という教訓を公開します。

目次

1GH/sを叩き出した「錬金釜」の構成

稼働リグ構成一覧

Rig 01:灼熱のフラッグシップ

  • GeForce RTX 3090 × 3枚
  • 圧倒的な計算能力を誇る反面、VRAM温度がすぐに100℃に達する「爆熱モンスター」。冬場はこの1台だけで暖房が不要になるほどの熱量を放っていました。

Rig 02:高効率の量産機

  • GeForce GTX 1660 SUPER × 8枚
  • マイナーの間で「名機」と呼ばれた高ワットパフォーマンスモデル。故障も少なく、黙々と利益を積み上げてくれる優秀な働き手でした。

Rig 03:新旧ハイブリッド

  • GeForce RTX 3060 Ti × 5枚
  • GeForce RTX 2080 Ti × 2枚
  • 効率最強の3060Tiに加え、前世代のハイエンド2080Tiを組み込んだ混成部隊。ドライバの調整に苦労したのも良い思い出です。

Rig 04:サブ・ユニット

  • GeForce GTX 1660 SUPER × 4枚
  • 余ったスペースと電力容量ギリギリまで詰め込むために追加配備された、最後の1台。

壁は「機材」ではなく「インフラ」だった

しかし、機材が揃えばそれで終わりではありませんでした。本当の地獄はここから始まったのです。

1. ブレーカーとの戦い 1台で1000W近くを消費するリグを4台。これに加えて生活家電を使えば、一般家庭の電力契約など一瞬で飛びます。

  • 自宅契約:60A
  • 離れ(マイニング部屋):30A

これだけの容量を確保し、さらにコンセントが燃えないように負荷を分散させる配線計画。「電子レンジを使っている間は、リグ3号機の電源を落とす」といった、涙ぐましい電力調整が日常となりました。

2. 排熱という物理暴力 RTX 3090が3枚並ぶと、それはもはや暖房器具ではありません。「工業用ヒーター」です。夏場のマイニング部屋は、窓を全開にしてサーキュレーターを回しても40℃を超え、リグが熱暴走で止まることもしばしば。

「GPUを買う金ならある。でも、電気を流す『道』が足りないんだ…」

そして「オフグリッド」へ

イーサリアムの「The Merge(PoS移行)」や電気代の高騰を機に、この1GH/s体制は縮小・撤退を余儀なくされました。

しかし、この経験は無駄ではありませんでした。私がこの戦いで得た結論は、ただ一つ。

「電気を買って使うのではなく、電気を作って使う側に回らなければ、真の自由(利益)は手に入らない」

この気づきこそが、現在私が進めている**「過疎地 × 小水力発電 × オフグリッドマイニング」**構想の原点です。

まとめ

かつての1GH/s運用は、グリッド依存型の限界を知るための「高い授業料」でした。 次回からは、この教訓を活かして現在進行形で進めている「ステップワゴンによるオフグリッド電源実験」について書きたいと思います。

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