以前の記事で紹介した通り、私はかつて自宅でRTX3090などのグラフィックボードをフル稼働させ、ハッシュレート1GH/sのマイニング工場を運用していました。
しかし、電気代の高騰とマイニングブームの終焉により、物理的な「採掘」は厳冬期を迎えました。 「もう個人で稼ぐのは無理なのか?」 そう思った矢先、私は仮想通貨市場(特にSolanaチェーン)で、電気代をかけずに、秒速で利益を掘り出す「怪物」の存在を知りました。
それが「スナイパーBot」です。
今回は、私が追跡調査した特定のアドレス(通称:Bakemono)のデータを元に、彼らがどうやって稼いでいるのか、その「デジタルな錬金術」を丸裸にします。
神エントリー連発の「怪物」を発見
リサーチ中に偶然見つけた、あるSolanaのウォレットアドレス(8vLh…)。 このウォレットの取引履歴を見た時、私は目を疑いました。

コインが上場した瞬間の「0秒」で買い、価格が10倍、20倍になったところで悠々と売り抜けているのです。 これを見た誰もがこう思うでしょう。
「これ、運営(インサイダー)じゃないの?未来が見えてなきゃこんなトレード無理でしょ!」
私も最初はそう思いました。しかし、最新の分析ツール「GMGN」を使ってこのウォレットを検死解剖してみると、意外な真実が浮かび上がってきたのです。
データが語る正体(インサイダーではなかった)
もし彼が「これから上がることを知っているインサイダー」なら、勝率は80%〜100%になるはずです。 しかし、解析データが示した数値は衝撃的でした。
- 2回に1回は負けている (決して未来が見えているわけではない)
- 超短期決戦 (買ってから30分以内にケリをつけている)
- 圧倒的な回転率 (1つの銘柄に約20万円を機械的に突っ込み、負けを許容しながら爆益でトータルプラスにしている)
つまり、彼の正体はインサイダーではなく、「超高速な自動売買プログラム(Bot)を使い、数打ちゃ当たる戦法で期待値を積むギャンブラー」だったのです。
なぜ彼らは「0秒」で買えるのか?
人間がスマホでボタンを押している間に、なぜ彼らは0.001秒で注文を通せるのか。 ここには「Jito(ジト)」と呼ばれる技術と、「ビニールプール理論」が関係しています。
彼らはトレードが上手いのではありません。 「誰よりも早くプールに飛び込み、自分で波を起こして、後から来た人たちに売りつけている」だけなのです。
【警告】一般人が真似をすると「即死」します
このデータを見て、「すごい!この人の真似(コピートレード)をしよう」と思うのは自殺行為です。
絶対にコピートレードしてはいけません
- 速度の壁 彼らは0秒で買いますが、コピーBotは数秒遅れます。その数秒の間に価格はすでに数倍になっています。
- 養分になる あなたが「買い」を入れた瞬間、彼らはすでに「売り」の準備をしています。つまり、彼らの利益確定の相手(養分)にされるだけです。
彼らは「憧れの対象」ではなく、「避けるべき捕食者」です。 ツールで彼らの動きを監視し、「彼らが売り始めたら自分も逃げる」というアラート(炭鉱のカナリア)として利用するのが、唯一の賢い付き合い方です。
これからの「個人錬金術」の在り方
物理的なマイニング(GPU)から、論理的なマイニング(Bot)へ。 手段は変わりましたが、「仕組みを作って稼ぐ」という本質は変わりません。
しかし、資金力とインフラが必要な「速度勝負(レッドオーシャン)」に個人が挑むのは無謀です。 私が今、開発を進めているのは、速度ではなく「知能」で勝負するシステムです。
- 速度ではなく、分析力で勝負する。
- 「0秒」ではなく、人間が反応し始める「第2波」を捉える。
- 最新のAI(LLM)を活用し、市場の歪みを検知する。
現在、PythonとAIを組み合わせた新しいBotの開発が佳境に入っています。 かつてステップワゴンを「走る発電所」に改造した時のように、今度は「相場から利益を吸い上げる自動装置」を構築中です。
次回の記事では、この市場で生き残るために必須となる「詐欺コインを見抜くX線検査(リスク管理)」について深掘りします。

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